先生×生徒 ~沢山の壁を乗り越えて~
『相沢さんの旦那さんですか?』
『はい…。妻は無事ですか!?』
『はい、お話がありますので第3診察室へどうぞ。』
そう言われた俺は、腕の中で寝ている一途を起こさない様に抱いて、診察室へ向かった。
時計を見ると、瑠香が運ばれてきてから40分。
その40分が無限に長く思った。
診察室に入った俺は先生の前の椅子に座った。
『奥さんは命に別状はありません。ただショックで意識を無くしています。時期に目が覚めるでしょう。』
『ありがとうございます!!』
『大事に至らなくて良かったですね。』
『はい、一安心です。』
『あともう1つ、お伝えしなくてはいけない事があります。』
『はい…。』
『奥さん、ご懐妊されてますよ。今10週目に入ったところですね。』