モデルの秘密~ショウタイ~
遥ちゃんは相槌を打ちながら、真剣に聞いていてくれた。
そして私が話し終わっても、遥ちゃんは真剣に言った…
「確かに騙してたのは酷いけど、人それぞれ事情があるでしょ?
むやみに入れないし、入ってこないで欲しい。
だからいいんじゃない?名前ぐらい。」
「ぅえっ!?」
「名前が違うからって、心まで…じゃないでしよ?」
「うん!」
心までは無い!
皆と楽しく過ごしたよ。
不細工な格好だったけど、何だかんだ虐められることは無かった。
だから、凄く嬉しかったんだよ♪
こんな格好なのに、話しかけてきてくれるんだって!
「なら、いいの。
友達でいるのに、名前で判断しないでしょ?
だから、ね♪」
遥ちゃんに言われたことで、かなり安心した。
そんな考えをしてくれる人もいるんだなぁって…
でも…皆が皆、そう言ってくれる訳じゃない。
酷いけど言ってくる人もいるはず。
だって、私は酷いことをしてしまったんだから…