モデルの秘密~ショウタイ~
「何驚いてる?
…あ、俺は何もしないし。
迷子の子猫を助けてあげてるだけだし。」
「…助けてるようには見えないんですけど。」
寧ろ、遊んでそう。
しかも子猫って…
ここにいる人達は皆、女の子のことを子猫って言う。
子猫じゃないのに!
「もし俺が居なかったら君の友達、ヤバいことになってたよ?」
「ホントに助けて下さったなら…ありがとうございます。
でも、ハルちゃんは私と一緒に戻ります。」
「それ、無理だし。
まだ寝てるし…この子中々起きないから。
あいつ等に、睡眠薬で。」
そう言ったこの人は怒りに満ちていた。
だから、きっとこの人はハルちゃんをホントに助けてくれたんだと思った。
…凄くこの人は信じれる気がした。
「じゃあ、ハルちゃんを…お願いできますか?」
「いきなりそう来る?」
お願いされろ!みたいに言ったのは、あなたでしょ!?