モデルの秘密~ショウタイ~

何で捺羽は心が読めるんだろう…
凄い力でも持ってるの?

捺羽みたいな存在を探してた。
心の中では…ずっと。

親との喧嘩、虐め、モデルを引退…
新しい所で生きていかなきゃいけない…

兎に角、苦痛だった。
捺羽はそんな私に手を差し伸べてくれた、子。


再会した時、どんなに嬉しかったのか。
葉月ちゃんに対する、酷い思いはいつの間にか無くなっていた。

恨んでなんかいない。
寧ろ、私がターゲットだったから、こそ捺羽は虐められなかったんだと思っている。
よかった、私の大切な捺羽に辛い思いをさせなくて。


幸せだよ!…私。
だってこんな友達を見つけることが出来たんだから。



「確かに、探してたよ。
でも…もう見つかってるんだ。」

「えっ!?」

「こんなに私とぶつかり合ってくれる…捺羽がいるもん!」


だから、もういいんだ…他の皆にどんな目で見られても。
捺羽がいてくれるのなら…


【遥side END】
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