愛の道は生きる道
トントン トントン


反応なし。


どうしよう。
行ってもいいのか、誰に聞いたらいいんだろう。

不安になってダンサー控え室に戻ると、着替えたミーヤが立っていた。

「愛名、もう行くよ」
「うん、でも、瑞希さんいなかったし。わたしが行っていいものかどうか・・・」

「いいに決まってるじゃない。もう、愛名はウチラのメンバーだ。ほら、荷物もってあげるから」

キャリーカートにボストンバッグをかついで、わたしはミーヤに言われるまま、ダンサーさんたちと一緒に、打ち上げ会場に向かうバスへ乗り込んでしまったのだ。



今日こそは、光に会えますように。


神様、お願いします。


心の中で何度もお願いをした。


メイクもはげちゃってるし、服装も汚いけど、やっぱり光に会いんだ。


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