愛の道は生きる道
つまらない。

もう一度、ヘアメイクの仕事がしたい。

輝いている人たちに囲まれて、わたしも輝いてみたい。


そんな気持ちでいっぱいになる。



「お疲れ様でした」
今日の仕事終了時刻は、午前0時25分。

電車がなくなったわたしは、スタイリストの先輩にアパートまで送ってもらい、真っ暗な部屋に入る。


「ただいま」
誰もいない部屋で、一人であいさつを交わす。

スタイリストの仕事は、雑用が多くて、一番辛い。

疲れも倍増。





あっ、携帯鳴ってた。そういや。

ポケットに入っていた携帯を見ると、フクちゃんからの着信メール。

「おっ!!フクちゃん?!」
一瞬、心が踊る。

フクちゃんがメールくれるなんて、思ってなかったから…。






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