愛の道は生きる道
「あっ、福太の…」
って。


二人は何事もなかったかのように、その場を立ち去る。


わたしは自分でも考えていなかった、この大胆な行動に驚きながら、その場に立ち尽くした。



フクタノ・・・


フクタノって言ったよね。


わたしのこと、覚えててくれたの?


くれたの?


えっ?


そうだよね。


フクタノ ヘアメイクってことだよね。



「うそぉ」
誰もいないフロアにわたしの声が響く。



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