愛の道は生きる道
「ファンなんでしょ、光くんの」

「ちっ違いますっ!なんで、そう思うの?」
フクちゃんに心を見抜かれ、心臓が破裂しそうだった。


「瞳がね、違ったんだよね。ほら、ハートマーク浮かんでた」

「うそっ!」
わたしはとっさに目を手で覆った。


「ぷっ。おもしれー、愛名さんって」
隣でバカ受けのフクちゃん。


「オレも、光くんのことすげー尊敬してるよ。まだまだオレたちがそんな簡単に話とかできるような人じゃないけどね」

指と指の隙間からフクちゃんの顔を見る。


「光くんって、テレビに出てるとにこにこしててさ、気さくなカンジするだろ?でも、それはイメージだな。あの人、すげー仕事に厳しいの。絶対妥協は許さない。自分に対しても、人に対してもね。一緒に仕事させてもらうと、ほんとに感じるの。この人のこうゆうところが、トップであり続ける理由なんだなって思う。」

うんうん。

「でもさ、優しいの。打ち上げの時とか、話してくれて。いつも何してんの?とか、何が好きとかさ。気を使ってんの、後輩なんかのオレたちに」

そうなんだ。


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