愛の道は生きる道
「お疲れ様でした。ありがとうございました」
堀田先輩のアシスタントは、他の先輩より気を使う。
単に堀田先輩が厳しいからなんだけど。
「今池さん」
「はいっ」
「あなた、今度、一人でブライダルに入るんですってね」
「はい」
堀田先輩と話をするときは、いつも直立不動。
いつになく、後輩と話をするときは厳しい口調だ。
「まだ、周りが見えてない。自分のことで精一杯だと、周りがみえないから、とにかく余裕を持って、周りを見なさい。特に、ブライダルは相手が一般のお客様だから。撮影の仕事のようにはいかないわよ」
「はい!」
「じゃ、金山ちゃんの仕事、がんばって」
「はい。ありがとうございます」
いつもとかわらない厳しい口調の中にも、わたしは堀田先輩の愛を感じた。
わたしのこと気にかけてくれてたんだ。
絶対無視されていると思ってたのに。
丸山スタジオに向かうわたしの足取りは、とても軽かった。
堀田先輩のアシスタントは、他の先輩より気を使う。
単に堀田先輩が厳しいからなんだけど。
「今池さん」
「はいっ」
「あなた、今度、一人でブライダルに入るんですってね」
「はい」
堀田先輩と話をするときは、いつも直立不動。
いつになく、後輩と話をするときは厳しい口調だ。
「まだ、周りが見えてない。自分のことで精一杯だと、周りがみえないから、とにかく余裕を持って、周りを見なさい。特に、ブライダルは相手が一般のお客様だから。撮影の仕事のようにはいかないわよ」
「はい!」
「じゃ、金山ちゃんの仕事、がんばって」
「はい。ありがとうございます」
いつもとかわらない厳しい口調の中にも、わたしは堀田先輩の愛を感じた。
わたしのこと気にかけてくれてたんだ。
絶対無視されていると思ってたのに。
丸山スタジオに向かうわたしの足取りは、とても軽かった。