愛の道は生きる道
「無理だね」


ズバッと空気を切るように可憐さんは断言した。


「この事務所でも、瑞希だけだから。今までの中でね」


落ち着いて言い放った可憐さんの言葉。


これが現実なんだ。




わたしに、そんな才能も技術もない。


いつまで夢を見ていてもいいんだろう。

光が輝いている間?



いつまで夢を見ているんだろう。
見れるだけ、見ていていい?


光のことを諦めるまで?

光が降り注いで、
わたしの命が続く限り。

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