愛の道は生きる道
「すみません。つい、くせで」

愛想笑いをしてみる。


あー。
嫌だよう。
こわいよう。


わたしは早くこの仕事が終わることを心のそこから願っていた。



「ヘアメイク終わりました。お着替えお願いします」


モデルを名城先輩に引き渡し、ほっと息を付く。


今日の撮影はモデルが一人だから、一人で若い子の服も年配の服もこなさなくてはいけない。

ということは、ヘアメイクの力が多いに必要になってくるんだ。

ヘアメイクの力は、どんな年齢にでも見せられる魔法の力。


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