愛の道は生きる道
「あのさ、部屋に入っても、絶対驚かないでよ」

「ああ、急にきて悪かった。女の子の部屋だもんね、汚れてても驚かないよ」

「奇麗じゃないっていうのもそうなんだけど…、部屋の中見ても笑わないでね…」


そう言ってから、わたしは部屋の扉を開ける。


「おー!!光くん、おでましですね」

もう…


玄関から部屋中に張り巡らされた光のポスター。

いたるところには光のコンサートグッズがディスプレイされている。


お願いしておいたのに、フクちゃんは、笑いながら部屋に入ってきた。


そりゃそうだよね。
きゃー、恥ずかしい!!


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