愛の道は生きる道
自己紹介が終わるころには、トップからネープにかけて、一束編みこみが終了した。

「すごーい。メデューサみたい」
と言ってミーヤさんは笑う。


ほっ。
よかった。


ミーヤさんは、わたしのメイク道具でアイメイクを始める。
さすが18才。アイライン引くの上手だなあ・・・。

さっき笑ったかわいい笑顔とは打って変わり、切れ長のアイラインがグッとミーヤさんの見た目年齢を上げた。


おっといけない、あと7分。
わたしは一心不乱に編みこみに取り掛かる。


そして、サイドの毛束に、自前のエクステンションを一緒に編みこんだ。

それは、大粒のスワロフスキーがところどころにいた透明のテグス。


きっと光が当たったら、キラキラ光ってくれることでしょう。
いい仕事してね、テグスくん。


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