愛の道は生きる道
「クスクス…大丈夫。光は関係ないから」
言い終わった後も、まだ笑ってる。

ヒカルか・・・。
呼び捨てしてみたい。


「じゃ・・・」
「あの!」

「なに?」

歩き出した瑞希さんを止める。


「ライブ中は、どうしたら…?ステージ脇でスタンバイしていたほうがいいんでしょうか」

「ううん。ダンサーさんの控え室にいてくれればいいよ。とりあえず、誰かいないといけないから。じゃ」



とりあえず・・・

誰かいればいいの・・・

誰でもいいの・・・



瑞希さんのことばに、本当に自分の立場を思い知らされた。

わたしは、誰でもいい、アシスタントなんだ。


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