愛の道は生きる道
そんな時、一人のダンサーさんの衣装の背中のファスナーの上フォックが、なんと取れてしまったのだ!!

一瞬緊張感が走る。


わたしは急いでバッグから裁縫道具を取り出した。
そして針に糸を通し、ダンサーさんの元へ走る。


「ありがとう。助かったよ」
「いいえ」

ダンサーさんの安心した顔。
わたしもほっとする。


「気が利くね、あなた」
「はい?」

そう言われて振り向くと、そこには女の園ダンサーたちを取り仕切るリーダー・サララさんが立っていた。


「ミーヤのヘアも素敵だよ」
「・・・ありがとうございます!!」

サララさんはそう言って、控え室を出て行った。



人から褒められるってうれしいね。

わたしは、この二日間ダンサーさんにつくすことを、心に誓ったんだ。

それが
光の成功にもつながっているんだから。



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