愛の道は生きる道
少しだけ開いた扉の間から、目玉が二つこちらを覗いている。


ひっ・・・。
誰?

思わず、雑巾を床に落とす。


「お、つか、さま、です…」
ビビりながらも、必死であいさつをする。

すると、扉が全開になり、部屋の様子を伺うように、一人の少年が入ってきた。

「おはようございます!」
スタッフ?
では、ないな…。


なんとなく精悍な顔立ち。
すらっと伸びた手足。
汚れのないイマドキの服装。


うーん、・・・誰?


「ヘアメイクさんですよね?昨日ミーヤのあの頭作った」

「・・・はい」


ミーヤって。
呼び捨てじゃん。
どうゆう関係なの?
いったい誰?


< 88 / 247 >

この作品をシェア

pagetop