愛の道は生きる道
「ダメダメ。これでいいって。はい、次はあたしの番ね」

そう言ってミーヤさんは、フクちゃんの隣に座った。



「ミーヤがそういうんなら、信じてみようかな…」

「わかった、今日のこのスタイル受けなかったら、今度ご飯おごるって。その代わり、受けたらあたしと愛名さんにご飯おごるんだよ」

強気なミーヤさん。
ちょっと押しの弱いフクちゃんには、かわいいこのスタイルがお似合いだよ。



「愛名さん、あたしね、髪の毛くるくる巻いて。今日は福太にも負けないくらいカワイくしてよ」

「はい」

約束通り早く来てくれたおかげで、今日のわたしは落ち着いて、取り掛かることができたのだった。



「よし、今日は光くんに、この髪型イジってもらえたら、ミーヤの勝ちってことにしてやるよ」


突然出た、光の名前。

今、こうして一緒にいる人たちは、光とつながっている人たちだったということを忘れていた。







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