正反対恋愛【完結】
第七章 ライバル出現
4月になり、私達は高校2年生になった。


幸い真理子とまた同じクラスになれたため、特に環境の変化はなさそうで。


「もう高2かぁ……」


「早いよね」


新入生に可愛い子がいるとか、カッコいい子がいるとか上級生になった生徒達は体育館で行われているオリエンテーションを存分に楽しんでいるようだった。


「ねぇ佐奈、銀くんとはどうなの?」


「なんか真理子、最近そればっかり聞くよね?」


「だって今年さ、この辺りで有名な女の子が入学するって噂聞いたからさ」


「有名な女の子?」


「そうそう。可愛いけどメチャクチャ男遊び激しい子なんだってさ」


可愛いけどメチャクチャ男遊びの激しい子って……すごい言われようだなぁ。


「でもそれが銀と何か関係があるの?」


首を傾げると、真理子はやれやれといった様子で溜息を吐いた。


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