正反対恋愛【完結】

「ハァ……校長の話長すぎ」


「だね。お尻痛くなっちゃった」


オリエンテーションが終わり、周りの生徒達が次々と体育館を出て行く。


体育館の床にずっと座っているこっちの身にもなってほしいよ。


心の中でそうぼやき、ノロノロと立ち上がりスカートに付いたホコリをパンパンと払う。



すると、その瞬間あたしは楽しそうに話す男女の姿に目を奪われた。


「噂をすれば、だね?」


「うん……」


銀と話している女の子が、さっき真理子の言っていた有名な女の子だろうとあたしはすぐに察した。
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