正反対恋愛【完結】
「……銀先輩の彼女ですか?」


「佐奈のこと?違うけど、何で?」


「良かったぁ。あの、一つお願いがあるんですけど……いいですか?」


銀とあたしが付き合っていないと知るなり、女の子はキラキラと目を輝かせた。



「お願いって?」


「あたしも一緒に帰ってもいいですか?」


唐突にそう言った女の子の提案にあたしは固まった。



え……?ちょっと待って。


あたしと銀と女の子の三人で帰るの……?


なんでそんな展開に……?



初対面の人とすぐに打ち解けることのできない性格のあたしは、女の子の提案に目の下を引きつらせた。


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