正反対恋愛【完結】
「そうだよ、翔太貰ってやれよ!」


「潰れてるけどな」


互いに目配せして、周りの男の子達も口々にあたし達を煽る。


クスクスと笑う男の子達の笑い声に、思い出したくもない過去が蘇った。




『眼鏡不細工、気持ち悪いんだよ!』


小学校の時、男の子達に囲まれて散々罵られた。


不細工、キモイ、消えろ。


一気にその言葉がフラッシュバックして、あたしはギュッと目を瞑った。
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