正反対恋愛【完結】
『新入生の女と銀くん付き合ってるみたいだよ?』


二人の噂を最近よく耳にするようになった。


それもそのはず。


あたしも時々、二人が一緒に帰宅している姿を見たことがあった。


それに仲良く廊下で立ち話をしている現場を何度も目撃した。


一年生がわざわざ二年生の教室に顔を出すということは、そういうことなんだろう。


頭では納得できているのに、心では納得できていない自分がいて。


そんな未練がましい自分が嫌で仕方なかった。


『まだ好き……』


公園で出会った少女のことを今も想い続けているという銀。


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