正反対恋愛【完結】
「今日マラソンだって~最悪じゃない?化粧崩れるし」


「やだなぁ……あたしマラソン一番嫌い……」


脇腹は痛くなるし、一生懸命走ってもみんなからどんどん遅れていくし、体育教師からは怒鳴られるし。


銀とレイラちゃんの姿を見て下がってしまったテンションがさらに急降下する。


「今から校庭20周!制限時間に間に合わなかった奴は5周追加だぞ!」


5週追加って……ありなの?


そんな心の声が届くはずもなく、体育教師が吹いた『ピー』という高い笛の音を皮切りに生徒達が一斉に走り出した。
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