正反対恋愛【完結】
二人の背中が少しづつ小さくなる。


その様子を見つめていると、急に目頭が熱くなってきた。


鼻の奥にツンッとした痛みが走り唇を噛む。


銀が他の女の子と一緒にいるだけで、こんなにも苦しくなる。


胸が痛くて仕方ない。


ねぇ、銀。


恋ってさ、楽しい事もあるけど、苦しいことの方が多いよ。


二度と会えないかもしれない初恋の相手を未だに想い続けている銀。


銀の苦しみは……あたしの何倍ですか?



すると突然、銀がクルッとあたしの方へ振り返った。

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