正反対恋愛【完結】
「机の上に忘れるなんてあたしマヌケすぎる……」


教室に入り机の上に置いてあったハチマキを手に取る。


急いで戻らないと、競技に間に合わない。


ハチマキを忘れたばかりに棄権扱いにでもなったら、それこそクラスのみんなに白い目で見られてしまう。


「――――鈴木先輩!」


ハチマキを握り締めて廊下に出た瞬間、あたしは誰かに呼び止められた。
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