正反対恋愛【完結】
「あ……レイラ……ちゃん……」


振り返るとそこにはまだ制服姿のレイラちゃんが立っていた。


「先輩あたしの名前知ってるんですか?」


キラキラと目を輝かせながらあたしに近付いてくるレイラちゃん。


やっぱり間近で見ると、圧倒されてしまいそうなくらい可愛い。


白くて小さな顔の中にある丸くて大きな瞳。


レイラちゃんの容姿ならこの学校一、ううん……下手したら芸能人にでもなれるよ。


「あ……うん。レイラちゃんって有名だから」


「そんなことないですよ。でも、有名なんて嬉しいな」


勝手に『レイラちゃん』などという馴れ馴れしい呼び方をしたあたしに対し、レイラちゃんは天使のような笑顔を浮かべた。
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