正反対恋愛【完結】
「正直、先輩の存在って目障りなんですよ。特別可愛いわけでもないのに銀先輩に付きまとって」


「え……?」


思わず階段の途中でピタリと足を止めると、レイラちゃんは一段高い場所からあたしを冷たい目で見下ろした。


「あたし、銀先輩が好き。銀先輩もあたしのことを気に入ってくれてると思います。それと、銀先輩は鈴木先輩に同情してるだけだと思いますよ?」


「同情……?」


何で銀があたしに同情するの?


レイラちゃんの言葉の意図が分からず、思わず険しい表情になる。
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