正反対恋愛【完結】
「……きゃっ!」


階段を降りようとしていたこともあり、あたしは体のバランスを崩し階段から転がり落ちた。 


全ての光景がスローモーションになり、目に映る全てのものがグルっと回転する。 


「………―――っ!!」


一段目まで転がり落ち、何とか体を持ち上げると右足首に激痛が走った。



「……ふんっ。いいきみ」


顔を歪めながら振り返ると、レイラちゃんはあたしを鬼のような形相で睨み付けその場を足早に立ち去った。 


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