正反対恋愛【完結】
「あたし……何してんだろ」


レイラちゃんが自分に敵意を持ってることなんて分かってたでしょ? 


銀をレイラちゃんが狙っていたことも知ってたのに。 


「あたし本当バカだよ……」


銀を好きだって安易に認めちゃうし、後輩に言い返すこともできないなんて。
 

その上、階段から突き落とされるなんてマヌケもいいところ。


「……早くいかなくちゃ」


あたしは痛む右足首を庇いながら、真理子の待つ校庭へ急いだ。 
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