正反対恋愛【完結】
「ゥゥ……っ…ヒック……」

泣いても泣いても涙は一向に止まってくれる気配がない。 


「……顔……洗おう」


何とか落ち着こうと鏡の前に立ち自分の顔を見る。 


そこにはマスカラが落ち、目の下が真っ黒になった冴えない女が映っていた。


「……あたし……バカみたい」


無理して化粧をしたり、スカートを短くしたり、髪を染めたりして。


こんなところでクヨクヨして。


メソメソ泣いてばかりいて。



どんなに外見を変えても、あたしは何一つ変わってない。





 



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