正反対恋愛【完結】
第十二章 対決
「佐奈!大丈夫だった?!」
「うん。大した怪我でもないしテーピングしてもらったらだいぶよくなったよ。心配掛けてごめんね?」
校庭に戻ると、真理子があたしに気付き駆け寄ってきた。
でも真理子はあたしの顔を見るなり心配そうな表情を浮かべる。
「それならいいけど……ねぇ佐奈、何かあった?」
「……え?何で?」
「目…腫れて真っ赤だし、化粧も……」
どんなに顔を洗っても目の腫れだけは隠しようがない。