正反対恋愛【完結】
「あたし、あの女に文句言ってくる。先輩ナメたらどうなるか思い知らせてやる」


「真理子!いいよ!!あたしなら大丈夫だから」


「佐奈もさ、そんなに弱気だから後輩にナメられるんだよ?!」


ナメられる……かぁ。


でも確かに真理子の言うとおりだ。


あたしは外見を変えても中身まで変えることが出来なかった。


何かあると、強い真理子に頼るばかりで。


今だって真理子はあたしの為にレイナちゃんに文句を言いにいこうとしている。


でも……本当にそれでいいの?


自分自身に問いかける。


答えはもちろん『NO』で。


今回だけはきちんと自分で解決したかった。


いつまでも真理子に頼り、甘ったれている自分から卒業したい。


それに、もっと強くなりたい。

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