正反対恋愛【完結】
「銀くんメチャクチャ早いじゃん!」


隣にいる真理子も走っている銀に釘付けといった様子。


銀はグングンとスピードを上げて前を走る選手に迫っていく。


このままいけば、前の選手を抜けるかもしれない。


そう思った時には、大声で叫んでいた。



「……銀、頑張って!!」


消極的で大声で叫んだ経験の少ないあたしがいつの間にか必死で銀を応援していた。



でも、結果は二位で。


走り終えた銀はおでこにかいた汗を拭いながら、悔しそうな表情を浮かべていた。

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