正反対恋愛【完結】
第十三章 キミが好き

「佐奈……ごめんな」


レイラちゃんが立ち去った後、あたしと銀は体育館裏の階段にどちらともなく腰掛けた。


二人の間に漂う空気は静かなのに妙に居心地がよくて。


そんな中、銀が先に口を開いた。


「俺、佐奈と篠崎をわざと鉢合わせたんだ」


「何でそんなことしたの?」


銀が意図的にあたしとレイラちゃんを鉢合わせたことには気付いてた。


でもその理由が分からなかった。

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