正反対恋愛【完結】
「それに佐奈、保健室で篠崎を突き飛ばしただろ?その時なんかピーンっときてさ。佐奈が理由もなくそんなことするはずないから」


銀はそう言うと、突然ハァと大きな溜息を吐いた。


「……本当ごめんな。俺のせいで佐奈に辛い想いさせて」


膝の上に乗せられていた銀の拳に力がこもる。


「別に銀のせいじゃないよ?」


「でも……」


銀は眉間に皺を寄せて悔しそうに唇を噛み締めた。
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