正反対恋愛【完結】
「佐奈、今日うちこない?」
放課後になり手を繋いで校門を抜けると、銀はあたしにニコッと笑いかけながらそう言った。
「銀の家?」
付き合ってから早1ヶ月。
銀の家に誘われたのは今日が初めてだった。
「別に変な意味じゃないから。嫌?」
彼氏の家=エッチ
そんな方程式を脳内で組み立ていたあたしの考えを瞬時に察したのか、銀は少し呆れた表情を浮かべる。
「全然嫌じゃないよ!むしろ行きたい!」
そう言ってニコッと微笑むと、銀も無言で微笑みあたしの頭を優しく撫でた。