正反対恋愛【完結】
第三章 気持ちの変化
バレンタインデーから2週間が経った。


「ねぇ、銀くんとはどうなの??あれから何もないの?」


昼休みになると真理子は身を乗り出して、興味津々といった様子であたしを見つめた。


「うん。何もないよ」


売店で買ってきたばかりのパンを頬張りながら答えると真理子は露骨に肩を落とした。


「そっか。あたし少し期待してたんだけどな」


「何を?」


「銀くんと佐奈が付き合ったりするかもって」


「そんなことあるわけないよ」


元々あたしと銀には何の接点もないんだもん。




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