正反対恋愛【完結】
放課後。
あたしはソワソワしながら銀の到着を待っていた。
真理子は彼氏とデートの約束があると言って、「頑張りなさいよ!」そう一言の残しそそくさと帰ってしまった。
こういう時に真理子が横にいてくれると心強いんだけどな。
でもいつまでも真理子に依存してちゃダメだよね。
男の子との初デート。
それも銀となんて考えるだけで緊張して心臓が口から出そうになる。
付き合って欲しいところってどこだろ?
もしカラオケなら緊張して歌えないかも。
何か食べに行くってことになったら口の周りが汚れないもの食べなきゃかな。
銀とのデートを頭の中でシュミレーションしていると、
「銀~!」
廊下から銀の名前を呼ぶ女の子の声が耳に届いた。