正反対恋愛【完結】

「真理子、おはよう！」


「あぁ～佐奈おは……って！どうしたの？！何があったの？！」


真理子はあたしの顔を二度見して、口をポカーンと開け驚きを露わにした。


「少しイメチェンしてみたんだ。どうかな？変じゃない？」


化粧が浮いていないか何度も家の鏡で確認したけど少しだけ不安で。


でもその不安はすぐに真理子の一言で払拭(ふっしょく)された。


「いやいや、少しじゃないって！かなりだって！でも佐奈めちゃくちゃ可愛いよ！！」


「……ありがと」


予想外の反応にホッと向けを撫で下ろす。


銀も驚いてくれるかな……？


可愛いと言われたことの少ないあたしは、照れくさくなり真理子から目を反らした。