正反対恋愛【完結】
「ねぇ、何で銀は女の子からチョコレート受け取らないの?」
銀に貰ったキャンディーの包みを元通りにしながら、教室にいた時に湧きあがった疑問をぶつけてみる。
「……盗み聞きしたな?」
「たまたま聞こえちゃったの。あたしの席廊下側だから」
「簡単に言うと、めんどくさいから。義理チョコだって分かっててもお返ししきゃなんねぇし。それに、何を返せばいいか分かんないから」
「じゃあなんであたしのチョコは受け取ったの?」
どうしてあたしのチョコをあんなに嬉しそうな顔で食べてくれたの?
「どうして」という言葉ばかりが頭の中をグルグル回る。
『俺は、心に決めた奴からしか受け取らないの』
そう言っていた銀に淡い期待を抱いてしまう。
心に決めた相手が自分であるかもしれないと………。
銀に貰ったキャンディーの包みを元通りにしながら、教室にいた時に湧きあがった疑問をぶつけてみる。
「……盗み聞きしたな?」
「たまたま聞こえちゃったの。あたしの席廊下側だから」
「簡単に言うと、めんどくさいから。義理チョコだって分かっててもお返ししきゃなんねぇし。それに、何を返せばいいか分かんないから」
「じゃあなんであたしのチョコは受け取ったの?」
どうしてあたしのチョコをあんなに嬉しそうな顔で食べてくれたの?
「どうして」という言葉ばかりが頭の中をグルグル回る。
『俺は、心に決めた奴からしか受け取らないの』
そう言っていた銀に淡い期待を抱いてしまう。
心に決めた相手が自分であるかもしれないと………。