正反対恋愛【完結】

包みはあたしから30センチほど離れた場所に落ちていた。


すぐさまその包みに手を掛けようとした瞬間、


≪グシャッ………――――!≫


チョコの入った包みが不快な音を立て潰れた。


「……あ!ごめん……」


チョコを踏んだ見るからに気の弱そうな男の子が、申し訳なさそうにペコペコと頭を下げる。



「うわぁ………」


転んだ上にチョコを踏まれたあたしに同情の目がいっせいに向けられた。


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