君のとなり。
か・・顔が近い・・っ!!
明日香が目をそらす。
祐人は明日香の腕をつかんだままつぶやいた。
「・・・さっきは・・悪かった」
「・・・・え」
明日香が思わず聞き返すと、
「っ言い過ぎたよ悪かったっつってんの!!」
祐人がガタっと席から立ち、
真っ赤な顔で早口に言いきった。
明日香は目をぱちくり。
あ・・・謝ってる!アイツが!!!!
祐人は髪をぐしゃぐしゃとし、
小さく言った。
「・・本気で言ってねぇから・・」
すると、明日香は小さく笑った。
・・・あぁもう・・。本気じゃないって
わかって、なんでこんなに喜んでんだろ・・
「・・いいよ。気にしてないし」
「・・!」
祐人が明日香の方を見る。
「そのかわり!!条件があります!」
明日香の言葉に、祐人はしかめっツラ。
「な・・なんだよ・・??」
私は、思いっきり笑顔で言ってやった。
「‘明日香”って呼ぶこと!」
祐人はしぶしぶうなずいた。
「わぁ~かったよ。・・明日香」
「!!」
ふ・・ふいうちだ・・・っ!!
明日香の反応を見て、祐人連発。
「明日香。あ~すか、・・明日香ってば」
「・・・なによ」
明日香がブスッとして言うと、会ったときに見せた
笑顔で祐人は言った。
「オレのことも‘祐人”、な」
その顔に明日香はドキッとして、
わざとナマイキにつぶやいた。
「呼ばんしぃ~」
「わ~、にくったらしい!!」
「「・・・・」」
2人は顔を見合わせ笑った。