君のとなり。

「・・・・・」
明日香は更衣室で着替えながらも
なんだかシュ~ンとしていた。

・・なにさ、祐人のヤツ・・!!
あんな風に、言わないでも・・


そんな明日香を見て、真奈美はタメ息。


言い争うクセに落ち込んで・・
この子はもう・・・

そして着替え終わった明日香を見る。

・・・・どこまで私のツボを
つくのよぉぉぉぉぉ!!!!!

真奈美は明日香の腕にギュっと抱きついて更衣室を出た。




「あ、そっか。体育は
 3クラス合同か」

「!!」

明日香の言葉に真奈美はハッとした。

マズイ!!今日は1組と4組と!
そしたら王子が・・・っ!!!

「あ、伊東くんいた~!
 手振ってくれてる」

さっそく明日香と英介が
手を振りあっていた。


   いたぁぁぁぁぁ!!!!!!


男子と女子は別々に離れて並ぶので、
真奈美は急いで明日香を列へ引っ張っていった。



「ははっ、引っ張っていかれちゃった・・」

英介がクスクスと笑う。

      「・・・ね、祐人」

そして、隣の祐人に言う。

「・・・別に・・」

祐人はブスッとむくれていた。
すると、英介はクスリとほほえんだ。



「・・ねぇ祐人。俺と・・
 ━・・・勝負しない?」

「・・は・・?」


祐人がニラんでも英介は余裕の笑み
なので、祐人はイラっとした。


「・・・いいよ。」


そして、ケンカの時に見せる笑顔で言った。


      「やってやるよ」




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