君のとなり。
「・・・祐人!!こんな所にいた!」
「・・・・・あ?」
誰かの声に、不機嫌そうに祐人は
目をあけ起き上った。
「━・・明日香・・・」
オレは明日香が目の前にいることに
戸惑った。てか・・今何時だ・・。
「もう3時間目終わってるよ!?
2時間もサボって!まったく」
明日香が腕時計を見せて怒る。
「は、悪ぃ・・寝てた・・」
明日香の顔・・近い・・・
祐人は明日香と目も合わせず立った。
なんで・・・英介に告られたのに、
オレにかまうんだよ・・・
なんだか、明日香を見れない・・。
「・・・祐人?フラついてるよ。
大丈夫??」
明日香をおいて歩いて行く祐人に、
明日香は駆け寄った。
「・・・・さわんな。」
明日香が差し伸べた手をはたいて、
祐人は冷たくニラんだ。
「・・ゆう・・と?」
明日香は祐人を不安げに見つめた。
・・・オレなんかほっといて、
さっさと英介の所に行けよ・・・っ
「祐人・・なんか変だよ。
いつもと違う・・・・・」
明日香の言葉に、祐人は
感情を見せず冷たく笑った。
「・・・・そーゆうオマエは英介と
どーなったんだよ?」
「・・・!」
明日香の顔が赤くなり、目をそらした。
「・・・っ、告白、された・・」
「・・・・・」
・・胸に、何か刺さったような感覚。
こんなに痛い、ものなんだ・・・。
好きな奴が、他の人のトクベツになるかも
しれない時の、
心の疼き。