君のとなり。


 空気が・・・・・重い・・・!!!


明日香は早くも潰されようとしていた。


「どうしたの?2人して」

爽やかに言う英介に、

「見てわかんないんですか~?
 先生に頼まれ事ですよー」

トゲトゲしい祐人。


    ・・火花が散る。



「明日香ちゃんと一緒にかぁ。
 いいね、祐人が羨ましい」

「・・・!!ちょっ・・!!」


英介が明日香の長い黒髪を優しく持ち、
軽くキスをした。


「・・・・・・・!!!!!!」


祐人の顔が引きつり、
何か言おうと口を開いた。




「・・・・・っ・・」




━・・けれど。


祐人はぐっと口を閉ざした。



・・・・・何か言う資格なんて・・



    オレには、無い。



「・・・荷物かせ」

「え?祐人・・?」


明日香の資料をひょいひょいと持って、
祐人は2人に背を向けた。


「オレが持って行っとくよ」


「そんな、祐人に悪」
      「━・・いいから」


「・・・っ」

明日香の言葉をさえぎり、祐人は
冷たく言い放った。


  「・・・・・2人で話してれば」


「━・・!!」



      突き放された。



徐々に私から離れていく祐人の背中を
見つめるしか・・・・できない。


拒絶されて、突き放された。

確実に距離が、開いてゆく。


・・・・・・やだ・・・・。

そんなの、やだよ・・・・。



「・・え!?明日香ちゃん?!!」

気が付いたら、私は泣いていた。

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