君のとなり。

    ダダダダ・・ダンッ!


屋上までの階段を駆け上がり、最後の
1段をギュッと踏みしめて扉を開いた。


       瞬間。


  「明日香覚悟ぉぉー!!!!」


      「!!?」


 真奈美のラリアットが飛んできた。


「ちょ・・っイタ!いきなり何!!?」


明日香が直撃した頬をおさえて涙目に。

「笑顔で来いと言ったはずだ・・!!」

「・・・・・・」

・・真奈美はスゴんでいるつもりだが、
彼女の外見でお弁当持ってされると・・


     「・・・・ぷっ」

       笑える。


明日香がクスクス笑っていると、
真奈美は満足げにほほえんだ。


「うっし、笑顔になったトコロで、
 お昼にしましょーっ♪」


私に抱きついてきた真奈美を見て、
笑わせようとしてたんだって思うと、


   心があったかくなった。



「私もさ、双眼鏡で見てたから
 だいたいわかるけど・・・・・


     説明ヨロシク☆」



真奈美がゴハンを食べながら
バチーン☆!とウインク。


「・・・・・・」

双眼鏡って・・・・・。

私はあきれながらも、少し
痛む胸を押さえ、話し始めた。



「━・・あのね・・・」
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