君のとなり。



「・・・・ゆーうと」

祐人は資料室の入口によりかかる
人影を見た。

「・・英介か・・。何?」

ニコッと笑う英介から視線を戻し、
資料を棚に入れていく。


資料室は人の出入りが少なく、
シン・・・としていた。


「別に?ちょっと話があるだけ」

「あ?・・つか、駆はどーしたん・・」



        ダンッ!!



       「━・・っ!」



英介から襟首をつかまれ、
棚に叩きつけられた。


「・・・っなにすんだよ・・!」


足下に散らばったプリントを見ながら、
祐人が英介をニラんだ。



「・・・・お前さ・・」



英介は手の力を緩めることなく、
祐人の目を見つめた。




「どーしてああしかできないワケ?」


     「・・・・!」


祐人は一瞬目を見開いたが、
バッと英介の手を振り払った。




「・・オマエには関係ねぇだろ」




その言葉に、英介はフッと笑った。
< 46 / 108 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop