君のとなり。
「・・・・ゆーうと」
祐人は資料室の入口によりかかる
人影を見た。
「・・英介か・・。何?」
ニコッと笑う英介から視線を戻し、
資料を棚に入れていく。
資料室は人の出入りが少なく、
シン・・・としていた。
「別に?ちょっと話があるだけ」
「あ?・・つか、駆はどーしたん・・」
ダンッ!!
「━・・っ!」
英介から襟首をつかまれ、
棚に叩きつけられた。
「・・・っなにすんだよ・・!」
足下に散らばったプリントを見ながら、
祐人が英介をニラんだ。
「・・・・お前さ・・」
英介は手の力を緩めることなく、
祐人の目を見つめた。
「どーしてああしかできないワケ?」
「・・・・!」
祐人は一瞬目を見開いたが、
バッと英介の手を振り払った。
「・・オマエには関係ねぇだろ」
その言葉に、英介はフッと笑った。