君のとなり。
「・・奪われるのが、怖い・・?」
「━・・!!」
ドンッと英介を壁に押し付けた。
・・・・コイツの、こうゆう所が
オレは嫌いだ。
何気ない顔をして、全部見透かされる。
オレが持っていない、そんな所が
嫌いで、
器用にこなしたり、大人な所が
・・羨ましかった。
「・・好きで意地張ってるんじゃねぇよ」
ギリッと歯を噛みしめ、英介を放した。
「オレは・・・お前みたいに
優しくしてやれない・・・!!」
そう言うと、英介はため息をはいた。
「・・本気で言ってんの?」
英介は乱れたブレザーを直しながら
祐人をニラみつけた。
「俺が祐人と同じ事して、明日香が
同じ反応するって・・・・
本気で思ってんの・・・?」
茫然とする祐人に、英介は背を向けた。