君のとなり。

「・・って、田中。いや、
 明日香も田中だから祐人」
「う~ぃ」

祐人が山ちゃんにテキトーに返事。

「オマエ、その傷どーした」

すると祐人はしれっと言った。

「ケンカしました。なんかいきなり
 上級生が襲ってきて・・つい」

・・ケっ、ケンカぁ!!!?

明日香が祐人をじとっと見た。

「あぁん??てめ、ケンカすんのは
 自由だがオレが怒られる時もあんだぞ」

 ・・心配じゃねーのかよ!!!!

クラス一同心の中でツッコミ。

「いや、勝ったんで平気ッスよ」
「いやいやそこ問題じゃナイから」

山ちゃんが手を左右に振る。

「・・まァイイや。出席とんぞ~」

いいのかよ!!この人ホント先生!?

明日香は心の中でツッコんだ。

山ちゃんが生徒の名前を呼ぶ中。
明日香は視線を感じて祐人を見た。

「・・・何か」

すると祐人はパッと目をそらした。

「・・別に??明日香サン」
「・・ちょっと。サン付けやめて」

明日香が言うと、祐人はフッと笑った。

「いいじゃん。オレの自由でーす」
「んな・・っ!!」
「田中祐人~」
「ん~」

山ちゃんに呼ばれ、祐人が途中で返事。

なな・・なんって偉そうなのコイツ!!


「サンってオバサンみたいでヤなの」

明日香の言葉に祐人は軽く吹きだした。

「じゃぁ、イヤガラセでずっとサンな」
「あぁん??」

明日香がニラむと、祐人はまた笑った。
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