君のとなり。

「あー・・、お腹いっぱい♪
 そろそろ教室もどろっか」

「ん。授業はじまるしね・・」


真奈美の言葉に、私は少し不安になった。


・・・教室、か・・・。



      隣の席には祐人。






・・・・・・・・気マズイ・・・・!!






その時、真奈美が私の背中を軽く叩いた。


「な~んて顔してんの?
 ・・がんばっちゃうんでしょ??」


ニッと笑う真奈美に、私は自然と
笑みをこぼしていた。



「・・・・うんっ」



・・・嫌われてると思うけど!!


話しかけても、無視かもしんないけど!!


・・・・・・・がんばるもんねっ!




明日香はよく晴れた空を見上げ、
むんっと意気込んでみた。




「ほらほら、おいてくぞ☆」



「あ、待って待って!!」



入口の方から真奈美の声に呼ばれ、
私はお弁当を持って駆けだした。
< 52 / 108 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop